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『イリアス』

イリアス〈上〉

ホメロスの『イリアス(岩波文庫)』を読了。トロイア戦争を題材にした、映画『トロイ』のベースとも言える壮大な叙事詩です。ちなみに映画の方はまだ観てません。でももうすぐDVD出ますね。多分買っちゃいます。

で『イリアス』、前から読もう読もうと思いつつ、なんだか重たい話のように思われて手を出せずにいたのですが(確か当時岩波文庫で出てたのは呉茂一氏の訳で、字が小さくて旧字が多かったので、そういう印象を受けた記憶があります。違ってたらゴメンナサイ)、いざ読んでみるとこれが面白いったら。特にゼウスをはじめとする神様達の、やたらと人間味溢れるやりとりが真にツボでした。『トロイ』には神様方は登場しないようですので、映画をご覧になった方でも・・・というよりむしろ、ご覧になった方なら一層楽しめるのではないかと。和訳についても行番号は付いていますが、散文調で書かれているため、普通の小説を読む感覚で読めてしまいます。

ただ登場人物・神々が異常に多いので、予備知識が全く無い状態で読むのはかなりつらいかもしれません。一応、巻末に登場人物索引も付いてはいましたが。私は読み終わってから気付きました。あう。

『イリアス』(全2巻)
松平千秋訳
岩波文庫