Home/Blog/

『円卓の騎士』

原題は『KNIGHTS OF THE ROUND TABLE』。1953年、リチャード・ソープ監督。

タイトルの通り、アーサー王ものです。初っ端からモルドレッドがアーサー王のライバルとして登場したりもしますが、トマス・マロリーの「アーサー王の死」に割と忠実な内容です。いかんせん古い映画なので画質は悪いですし、剣戟がしょぼかったり(特に前半)テンポが悪かったり(特に前半)といった欠点はあるものの、アーサー王ものが好きな方にはオススメできる作品だと思います。

まず衣装。甲冑類も含め、概ね14世紀頃のファッションで統一されています。変にデザインしちゃってないのも個人的には好印象で、この時代の衣装として私のイメージとぴったり一致していました。紋章や馬衣もぞろぞろ登場し、騎士達の突撃シーンなどはなかなか壮観です。

次に脚本。「おっ」と思わせるようなシーンがちらほらあります。例を挙げるとランスロットが罪の故に聖杯を見ることが出来ないと語るくだりや、最期の合戦で足元の蛇を殺そうとして剣を抜いたのが引き金となる場面、等々。テンポが悪いと書きましたが、終盤は結構な盛り上がりで引き込まれました。

俳優陣は正直知らない人ばかりだったのですが、ランスロットの妻エレイン役のモーリーン・スワンソンという女優さんがとても綺麗でした。あまり有名な人じゃないんだろうか。グウィネヴィアの人は品のない感じでいまいち。