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『コロー 光と追憶の変奏曲』

会期末ぎりぎりで見てきました。国立西洋美術館にて、8/31(日)まで。

この展示会はコローの若い頃から晩年に至るまで、あらゆる年代の作品が集められているところがミソかと思います。各年代で明確に作風が異なっている。いわゆる「コローの絵」としてよく知られている作品の数々は悉く60歳代以降、晩年にかけて描かれたものだったんですね。青年期から壮年期にかけての作品は光の表現などに卓越した技が感じられるものの、面白みの無い風景画・人物画といった印象で、逆にその大器晩成っぷりに驚かされました。また老境にあっての多作ぶりも凄いと感じましたが、作品によっては手馴れた「チョチョイのチョイ」感が垣間見えてしまわないでもなく。でもやっぱり好きだな、うん。