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『銀のいす ナルニア国ものがたり (4)』

銀のいす ナルニア国ものがたり (4)

ナルニア国ものがたりの第4作。前作までのペベンシーきょうだいは登場しないものの、面白さが損なわれないのはアスランという確かな軸がある為でしょうか。新しいキャラクター、泥足にがえもんも大変魅力的ですね。これ、原作ではなんて名前だったのだろう・・・と思ってちょっとググってみたところ"Puddleglum"だとか。"puddle(水たまり)"と"glum(陰気な)"の造語らしいです。このネーミングの翻訳センスも凄いですが、彼の口調が何ともいい感じで。英語の原作を読んだ方がどう感じるのかはちょっとわかりませんけど、この部分に限らず瀬田氏の訳はあくまで格調高い中にも暖かみや味があって、日本語の文章として本当に素晴らしいと思います。

『銀のいす ナルニア国ものがたり (4)』
C.S.ルイス著/瀬田貞二訳
岩波書店