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『キング・オブ・ファイヤー』

2003年、ピート・トラヴィス監督。

ヘンリー8世を描いた作品です。結婚問題がもとでローマ・カトリック教会とケンカした英国王、エリザベス女王の父親でもあります。

この王様、次々に妃を娶っては離婚したり果ては処刑したり、部下だって片っ端から処刑してしまいます。まあとんでもない人物・・・なんですが、物語りも後半に入ると、やってる事は相変わらずとんでもないものの、その佇まいには悲哀が感じられるようになります。信頼できる部下は無く、妻にも裏切られ・・・少し同情してしまいました。そういう撮り方をしているのでしょうが、ヘンリー役のレイ・ウィンストンの演技による所も大きいと思います。

それからショーン・ビーン(ボロミアの人)が出演しています。『トロイ』の感想にも書いてましたけど、この人の存在感は半端じゃない。割と短時間の出演ながら、ヘンリーと対峙するシーンなどはもうえらい迫力でした。

この作品、前に感想を書いた『レジェンド・オブ・サンダー』と同じシリーズですが、このシリーズはどれも非常に観ごたえがあります。中世好き、英国好きな方にはおすすめです。