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アイヴァンホー

アイヴァンホーは英国の詩人・小説家のサー・ウォルター・スコットによる小説で、リチャード獅子心王やロビン・フッド等と共に活躍するサクソン人の騎士の物語です。しかしながら原作は未読。岩波書店から翻訳が出ているものの現在新品の入手は困難のようで、今回は映画化されたものを幾つかとりあげてみたいと思います。

『アイバンホー』

1997年、スチューアート・オーム監督。英BBCによるテレビ作品で全6回・5時間近くに及ぶ大作です。

実はこれ、資料的側面に期待して購入したのですが、思いがけずも大変面白い作品でした。長時間に渡るだけの事はあって各登場人物を丁寧に描いており、ハラハラドキドキさせてくれます。さすがに一気に観るのはちょっと辛いかもしれませんが。TVものでありながら、大人数のエキストラを動員した馬上槍試合や攻城戦など見所も沢山あり、当初の期待にも十分応えてくれるものでした(笑) キャストは脇役を含めて見たことのある顔がちらほら。サルマンの人がテンプル騎士団の長として登場したりします。

『黒騎士』

1952年、リチャード・ソープ監督。

こちらはレンタルで観たものですが、時間が短い分エピソードは大幅に削られており、もっぱらアイヴァンホーとユダヤ人の娘レベッカに焦点があてられています。このレベッカが大変綺麗でセクシーな女性で、この人の為の映画という気すらしてくるのですが、誰が演じているのかと思ってエンドロールを見ていると、"Elizabeth Taylor"エリザベス・テイラー、あれ、そんな名前のおばさまがいたような・・・って、同じ人みたいです。知らなかった・・・

斧と重棍による騎馬戦など、それなりに見所もあります。

『ロード・トゥ・ザ・ナイト』

1995年、ラルフ・トーマス監督。

こちらは騎士になる以前の若きアイヴァンホーを描いたもので、原作との関係は不明ながら、とりあえず前2作と比べるような代物ではありません。やる気が感じられないと言うか、全体的にだらだらしています。ロウィーナはパッケージではえらく美人にみえますが、露出が増えてみるとどうもかなり恰幅の良い方のようで・・・もっともその体型を隠すかのようなコスチュームのデザインはそれはそれで良かったので、レンタルだったら観てもよいのではないかと。