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『トリスタンとイゾルデ』

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2006年、ケビン・レイノルズ監督。

トリスタンとイゾルデの物語ではありますが、原作を意識しつつも内容はかなり異なります。媚薬が登場しないのは象徴的で、終始現代的な感性で処理されています。

リアリティーは当然必要ですし結局は程度問題だと思うのですけど、何でもかんでもさも事実っぽく処理してしまうやり方はどうも好きになれません。ビジュアル面も然り、「英雄」達がみすぼらしい格好で駆けずり回るのを延々暗い画面で見せられたところで面白くも何ともなく、気が滅入るだけです。

真面目に作っているのは理解できるのですが・・・いっそ別方向に現代的な感性を発揮して官能巨編にでもしてくれればね。それはそれで面白いんじゃないかしらん。