2006/02/26 Sunday
レンタル店で置いてないと思ってたのをひょっこり発見したので早速借りてみました。1995年、ジェリー・ザッカー監督。
物語はアーサー王伝説をベースにしていますが、バリバリのアーサーものという雰囲気は希薄で、むしろ三角関係の設定だけ借りて来ている感じです。とは言え円卓なんかはちゃんと登場します。全体的にはそつのない作りというか、安心して観られる作品だと思いました。ただ甲冑は妙にダサイです。
印象的だったのはイメージカラーとして青が多用されている点。それもくすんだ青ではなくて、深みのある、かなり鮮やかな青です。この手の映画では地味系の色で統一されている事が多く、私自身ついそういう先入観を持って見てしまうのですけど、中世の絵画や写本などを見ると結構どぎつい色も多く使われているんですよね。してみればこういう色使いでも不思議はないのかも、ともあれちょっと新鮮でした。
しかしこの作品に限りませんが、アーサーはどうも損な役回りですね。元がそういうお話なので仕方ないんでしょうけど、ショーン・コネリー扮するアーサーもやっぱり嬉しくない最期を迎えてしまうわけです。ランスロットがグィネヴィアの部屋を訪ねるシーン、この作品の展開だったらそのまま城を去り、寂しげな後ろ姿でジ・エンドってのもありだったのではないかしらん。
・・・ないか。