2006/11/08 Wednesday
東京国立近代美術館にて、12/24まで。展示内容も知らずに立ち寄ったのですが、思いがけない出物がありました。
ひとつは狩野芳崖の『悲母観音』。赤ん坊が観音さまを見上げている図で、教科書や本などで見た事のある方も多いかと思います。初めて見た時に強烈な印象を受けた絵です(なぜかホムンクルスを連想したのでした。もちろん関係はないでしょうが)。
もうひとつは竹内栖鳳の『ヴェニスの月』。栖鳳はコローが好きだったと読んだ事がありますが、大気の存在を感じさせる所など、なるほどという絵です。
その他の展示作品も地味ながら面白かったと思います。中には現代のイラストレーションを思わせるものもあったりして、当時の画家たちが新しい「日本の絵」を模索していた様子がうかがわれました。