2005/04/22 Friday
ジョルジュ・ド・ラトゥール展を観てきました。あんまりウケないんじゃないかなーと思ってたらやっぱり人手もまばら。もっとも私自身、是非観たいというよりは滅多に無い機会だろうからてんで行ったクチですが。でもお陰で快適に観る事ができました。
この画家は静謐な画風で知られている・・・らしいのですが、確かに暗闇の中に灯る光の描写が非常に印象的です。ただ個人的な感想になるんですが、どの絵にも何とも言えない違和感があって、観ていて妙な居心地の悪さを感じてしまいました。結局違和感の原因は解らずじまい。
展覧会の企画としてはなかなか面白いものだったと思います。美術館の側でも、これだけの規模のラトゥール展は恐らく最初で最後とかなんとか謳ってました。同じ作品の摸作が2枚並んで展示されてたりして、ちょっとギャラリーフェイク状態。ギャラリーフェイク終わってしまったらしいですね。残念。
それともう一つ、「イラストレーション」誌のザ・チョイス大賞展も観てきました。私は全然知らなかったのですけど、誘ってもらって。こちらも面白かったと言うか何と言うか、もちろんいいなと思う絵も少なからずあったんですが、それよりも絵を描く人ってたくさんいるんだなあとか、一口に絵と言っても色んなものが「あり」なんだなあとか、そういう次元で感心してしまっている私は少し考え方を改めた方がいいかもしれません。