2007/10/16 Tuesday
山種美術館にて、11月11日(日)まで。
川合玉堂は昭和の前半を中心に活躍し、風景とそこに溶け込む人々を描き続けた、個人的に最も好きな日本画家です。
展示はそう大規模なものではなく、作品は後期から晩年のものが中心。脂ののりきった時期の作品が少ないのは少々寂しいですが、押しの強さは全くないのに筆の冴えを感じさせずにはおかない、玉堂ならではの魅力が一層明瞭に出ていると言えるかもしれません。
東山魁夷ら門下の作品と共に紹介されていた玉堂評・エピソードも、彼の人柄がしのばれるものでした。