2007/11/29 Thursday
ウィリアム・モリスというと装飾デザイナーとしての業績がまず思い浮かびますが、同時に経営者であり思想家であり詩人でもあった、大変多才な人物です。
本書は中世ロマンスを思わせる作品で、どことなく「ジェレイントとエニド」や或いは「妖精の女王」などとも通ずる雰囲気を持っています。話の筋自体はどうってことのないもので、馴染めない方には退屈かもしれません。私自身も前半は少々退屈してたのですが、徐々に引き込まれました。こういう不思議な雰囲気のある物語は好きです。
- 『世界のかなたの森(ウィリアム・モリスコレクション) 』
- ウィリアム・モリス著/小野二郎訳
- 晶文社