2008/02/10 Sunday
一応子供向けの本ということで、ユーサーとイグレインが「普通に」結婚した事になっていたりしますが、訳者の方が解説で述べられている通り硬質な文体で抵抗なく読めました。内容的にはアーサー王と円卓の騎士の活躍を追ったもので、なかでも聖杯の由来と探求について多くの紙数が割かれています。ちくま文庫版の『アーサー王の死』では削られていた部分でもあり、面白く読みました。佐竹美保さんによる挿絵も大変素敵なものです。
- 『アーサー王物語 (偕成社文庫) 』
- ジェイムズ・ノウルズ著/金原瑞人編訳
- 偕成社