2005/04/28 Thursday
エドマンド・デュラックという、多分アーサー・ラッカムと同じ頃に活躍していたイラストレーターがいます。私はペーパーバックのイラスト集を一冊持っているだけですが、ラッカムとも共通するところのあるような画風です。好みで言うなら顔の描き方なんかはラッカムの方が好きかな―と思うのですけど、この人は余白の使い方が大変印象に残ります。もの凄く上手い。びっしり描き込む部分とぽっかり空いた部分とのコントラストがリズムをつくっていると言いますか、とにかく絶妙だと思います。ラッカムはどちらかと言えば全部びっしり描く人、という印象を持っているんですが、どうなのかしらん。もちろんそれはそれで大好きですけど。
自分は基本的には全部びっしり描きたい方です。ただこういうやり方で効果的にみせる事も出来るんだなあと。余白を上手く使うってのはびっしり描く以上にセンスを必要とする気がします。余白を使いこなすセンスもびっしり描き込む技量も無いと、今描いているようなまったりした絵になってしまうのですね(泣