Jamie Freel and the Young Lady
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ジェミー・フリールは母親と二人暮し。彼の小屋から4分の1マイルほど離れたところにある古城は「小さな人々=妖精」の棲み家だと言われ、敢えてそこに行ってみようとする者は誰も無かったのだが、ある夜ジェミーは古城へ出向き、彼らに出会う。
ダブリンの街まで若い娘を攫いに行くという妖精たちに、ジェミーは同行する。首尾よく娘を攫った帰途、ジェミーは彼らを出し抜いて娘を奪還するが、その報復として娘は聾唖にされてしまう。ジェミーは彼女を連れ帰り、母親と共に彼女を養った。
一年後の夜、再び古城に向かったジェミーは、妖精達の会話から、彼らの杯で娘が音と声を取り戻せることを知り、またしても彼らを出し抜いてそれを奪う。ジェミーの活躍で再び聞こえ、話せるようになった娘は深く彼に感謝する。二人はその後、娘を失い悲しみに暮れていた彼女の実家に戻って結婚し、ジェミーの母親も迎えて幸せに暮らした。
参考文献
- 「ケルト妖精物語」
- W・B・イェイツ編 井村君江編訳:ちくま文庫