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『イリアス』

イリアス〈上〉

ホメロスの『イリアス(岩波文庫)』を読了。トロイア戦争を題材にした、映画『トロイ』のベースとも言える壮大な叙事詩です。ちなみに映画の方はまだ観てません。でももうすぐDVD出ますね。多分買っちゃいます。

で『イリアス』、前から読もう読もうと思いつつ、なんだか重たい話のように思われて手を出せずにいたのですが(確か当時岩波文庫で出てたのは呉茂一氏の訳で、字が小さくて旧字が多かったので、そういう印象を受けた記憶があります。違ってたらゴメンナサイ)、いざ読んでみるとこれが面白いったら。特にゼウスをはじめとする神様達の、やたらと人間味溢れるやりとりが真にツボでした。『トロイ』には神様方は登場しないようですので、映画をご覧になった方でも・・・というよりむしろ、ご覧になった方なら一層楽しめるのではないかと。和訳についても行番号は付いていますが、散文調で書かれているため、普通の小説を読む感覚で読めてしまいます。

ただ登場人物・神々が異常に多いので、予備知識が全く無い状態で読むのはかなりつらいかもしれません。一応、巻末に登場人物索引も付いてはいましたが。私は読み終わってから気付きました。あう。

『イリアス』(全2巻)
松平千秋訳
岩波文庫

『世界の建築』

イラスト資料 世界の建築

『イラスト資料 世界の建築(マール社)』なる本を衝動買い。エジプト・ギリシャから果ては日本まで、世界中のあらゆる建築様式の構造や装飾を、詳細に図解したものです。もともと専門書として発行された著作の挿図と注釈を抜粋してまとめたものらしく、聞いたことのない単語が普通に使われてます。掲載されているイラストもなんか凄い。描いた方の執念が感じられるというか。とりあえず適当に眺めているだけでも充分面白いのですが、はたしてこの本が「役に立つ」日は来るのかしらん。

『イラスト資料 世界の建築』
マール社

今日は「琳派 RIMPA」展、

観て参りました。

開館から30分も経ってない位の時間だったのに、入口には行列が。会期終了目前だからかしらん?ちょっと挫けそうになりました。ここの処、平日に観に行っても混んでるケースが多いような気がします。

展示の方は尾形光琳や俵屋宗達といった画家はまあ当然として、東山魁夷やはたまたクリムトまであったりと中々豪華です。ただ豪華キャストになった分、「これが目玉」みたいな作品には乏しかった気も少々。個人的にはクリムトと川端龍子を観ることが出来て満足です。でもどこがどう琳派なのか、全然理解してなかったり。

帰る際、入口の行列は入場した時の倍位に伸びてました。最終日、日曜の午後なんかはどうなるんでしょう。ぶるぶる。