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デュラック

エドマンド・デュラックという、多分アーサー・ラッカムと同じ頃に活躍していたイラストレーターがいます。私はペーパーバックのイラスト集を一冊持っているだけですが、ラッカムとも共通するところのあるような画風です。好みで言うなら顔の描き方なんかはラッカムの方が好きかな―と思うのですけど、この人は余白の使い方が大変印象に残ります。もの凄く上手い。びっしり描き込む部分とぽっかり空いた部分とのコントラストがリズムをつくっていると言いますか、とにかく絶妙だと思います。ラッカムはどちらかと言えば全部びっしり描く人、という印象を持っているんですが、どうなのかしらん。もちろんそれはそれで大好きですけど。

自分は基本的には全部びっしり描きたい方です。ただこういうやり方で効果的にみせる事も出来るんだなあと。余白を上手く使うってのはびっしり描く以上にセンスを必要とする気がします。余白を使いこなすセンスもびっしり描き込む技量も無いと、今描いているようなまったりした絵になってしまうのですね(泣

wisteria

藤棚をネタに描こうと思っているのですが、4周年には間に合いそうもありません。上の絵は丁度1年前、フラワーパークで撮った写真から。あれからもう1年も経つのかあ。

スキャン上手くいきませんでした。やっぱり粗目の水彩紙はスキャンに不向き。

若草物語

今更と思われる方も多そうですが、DVDで観ました。これまた原作は読んでいないのですけど(アニメでやってたのを観た記憶がかすかに・・・あれ、いつ頃やってたんでしたっけ?)、とてもいい作品だと思います。かなり詰め込んであるので断片的なシーンの集まりみたいな感じも無くはないのですが、断片であってもそれぞれがとても丁寧に、綺麗に撮られている印象を持ちました。うん、とにかく絵的に綺麗。好き。ベスが死んでしまったあと、ハンナだかがバラの花びらを散らして、それが人形の上にひらひらと落ちてくシーンなどはうるっときてしまいました。最近ちょっと涙もろくなったかしらん。お話の方も結局のところ上手くまとめられているのではないでしょうか。観終えて素直に「良かったなー」と思うことが出来ました。

蛇足ですがメグ役のトルニ・アルヴァラードが凄く綺麗でした。役も顔も地味ですけど。地味な美人って好き。

ラトゥール展など

ジョルジュ・ド・ラトゥール展を観てきました。あんまりウケないんじゃないかなーと思ってたらやっぱり人手もまばら。もっとも私自身、是非観たいというよりは滅多に無い機会だろうからてんで行ったクチですが。でもお陰で快適に観る事ができました。

この画家は静謐な画風で知られている・・・らしいのですが、確かに暗闇の中に灯る光の描写が非常に印象的です。ただ個人的な感想になるんですが、どの絵にも何とも言えない違和感があって、観ていて妙な居心地の悪さを感じてしまいました。結局違和感の原因は解らずじまい。

展覧会の企画としてはなかなか面白いものだったと思います。美術館の側でも、これだけの規模のラトゥール展は恐らく最初で最後とかなんとか謳ってました。同じ作品の摸作が2枚並んで展示されてたりして、ちょっとギャラリーフェイク状態。ギャラリーフェイク終わってしまったらしいですね。残念。

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構図

やっぱり構図も勉強しなきゃ、ということで先日、視覚デザイン研究所の『構図エッセンス』なる本を購入してちょっとずつ読んでいたのを今日読み終えました。黄金率とか、私初めてその意味を知りましたよ。もちろん他にも色々な事が書いてあって、今後絵をみる際、ちょっと今までと違った視点からもみる事が出来そうです。でも描く際は・・・うーん微妙。知識だけで描ければ苦労はしない訳でして。

それからこの本、近・現代の日本の画家を中心に作品が沢山載っているので(モノクロのも多いですけど)、その点でも面白く読めました。藤島武二とか、これまで名前を知るのみでスルーしてきたのですが、なかなか良さげな作品が載ってて、興味が湧いてきました。今度本屋さんに行ったら見てみようと思った次第です。

『構図エッセンス』
視覚デザイン研究所編

自分で常識だと思ってた事が常識とは限らない話

CDが聴けないのはストレスが溜まるので、買いに行ってきました。随分安くなってるんだな~と思いながら眺めていると店員さんが近寄ってきたので聞きました。

「CDチェンジャーが付いてるのありますか?」
「いやーっ、CDチェンジャーはないですねえ。一時期は多かったですけどねえ、すぐ壊れるってんで苦情が多いもんですから、今は付いてるのは1機種だけですねえ」

うーん、知らなかった。軽くショック。便利だと思うんですけどねえ、CDチェンジャー。 仕方がないので付いてない奴を買ってきましたが、他にもミニコンポでもカセットが付いているのは安くする為の手段で中身はラジカセと同じなんですよー、とか、カセットが付いていてもノーマルしか対応してないから、ハイポジとかメタルとかでとり貯めたのを聴こうとしてカセット付きを買っていかれるお客さんなんかは、買ってからあれれ?なんて事が意外とあるんですよねえ、とか、別に私はテープ聴かないんでどうでもいいっちゃいいんですが、微妙な取り残され感を味わってきました。

満開

sakura

花見に行ってきました。
快晴の天気に桜は丁度満開、中には少しばかり散り始めているものもあって池にひらひらと落ちていくのもまたいい趣でした。

満開間近

昨日、今日と暑かったですね。温度計を机の上に置いてみたら、なんか32℃まで上がったんですが。

この暑さで桜の開花も一気に加速、昨日ちらほら咲きはじめたな~と思っていたら、もうほぼ満開です。考えてみれば一本の桜の木の、あれだけの数の花が一日余りで咲くんですから、木の持つエネルギーって大したものですよね。今更ながら感心してしまいました。

寿命ですか

うちの電話機の話。なんか調子悪いな~と思っていたら、とうとう壊れてしまいました。私は元々電話ってほとんど使わないんですけど、こないだ携帯も解約してしまったのでこれはちょっと困るかも。

近頃、色んなものが壊れてます。少し前にビデオが壊れ、つい先日はコンポが壊れ。ビデオはともかく、CDが聴けないのはつらいです。PCで聴くとマシンの音がうるさいんですよね。スピーカーもしょぼいし。

どれも結構いい年月使ってるので、仕方ないかとも思うのですが。そう言えば洗濯機も微妙に怪しいオーラを放ってます。予期せぬ出費が重なりそうで、頭の痛い話。

『MONO AQUIRAX』

MONO AQUIRAX―宇野亜喜良モノクローム作品集

宇野亜喜良さんのモノクローム作品集を購入。宇野亜喜良さんって・・・相当有名な方ですよね?私はついこないだまで知りませんでした。自分の守備範囲の狭さを痛感。

とにかく物凄い数のカットが収められています。やはり数量の多さというのはもうそれだけでパワーがありますね。もちろん数だけでなく中身の方も、特にテーマやスタイルの幅広さに驚かされました。プロの仕事だなあと。色々ある中で個人的にはやはりと言うか、リアルタッチのものに魅力を感じます。同じ向きの線(横線が多いみたい)だけで濃淡からディティールまで表現してしまうテクニックに、これはもう芸の域だなあと。