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博物館

090731

上野の国立博物館を観て来ました。伊勢神宮の特別展は時間の都合もあって見送り、常設展示のみ。

ここの展示物、一部は写真撮影もOKなんですね(フラッシュは不可)。て事でパチリ。甲冑を描くにあたっては映像・画像の資料も沢山ありますが、実物を見るとまたちょっとイメージが変わります。ドラマや映画で使われている甲冑はとてもよく出来ていますけど、本物は兎にも角にも重そう(^^; それでも、西洋人が和式の甲冑の軽さに驚いたなんていう話も聞いた事がありますが。。あれを着て生命を賭した闘いに臨むなんてのは、やはり日頃の鍛錬がないと到底無理だろうなあ、と思いました。

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。梅雨が明けるなり暑い日が続いて・・・と思いきや、今日は梅雨に戻ったような天気ですが(^^;

暑中見舞い用に描いた「朝顔」をアップしました。

エリザベス2本

090720

エリザベス

1998年、シェカール・カプール監督。

若き日のエリザベスを、ロバート・ダドリーとのロマンスを軸に描いた作品。ロマンス+史劇といった趣で見ごたえがあります。物語のラスト、それまでの一人の女性エリザベスから、何かこの世ならぬ存在、女王エリザベスへと名実共に変貌した事を思わせるシーンはとりわけ印象的です。

エリザベス:ゴールデン・エイジ

2007年、シェカール・カプール監督。

スペインの無敵艦隊との戦い(アルマダ海戦)に勝利し、英国の黄金時代を迎えるまでを描いた作品。前作とは打って変わって盛り沢山で、愛人としてウォルター・ローリーが登場するもののロマンスはもはや一要素に過ぎず、陰謀ありアクションありの娯楽大作といった趣。全体として豪華ではあるものの軽くなった感は否めず、作品としては前作の方が優れていると思います。それでも女王の、常人ならとても耐えられないであろう孤独さなども描かれていますし、ピカピカのゴシック甲冑に身を固めて白馬にまたがったエリザベス女王とか、個人的にはもうこれだけで全て良し!的な気分だったりします。

この甲冑シーン、見た瞬間にダヴィドの描いたナポレオンが思い浮かびました・・・て事で、映画のシーンとダヴィドの絵をちゃんぽんにしてみました(^^;

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昨日

昨日の事ですが「松本清張の世界」の打ち上げにお声を掛けていただき、行って参りました。普段なかなか接する機会のない評論家・ライターの方々には、色々と興味深いお話も伺う事が出来ました。作家や作品の話題になると私にはさっぱりでしたが(^^; また同業の方もいらしていて、キャリアの上ではずっと先輩なのですけど絵を描く上での難しいところや着眼点など、やっぱり同じような事を考えるんだな~と、ちょっと嬉しかったりホッとしたり。異業種でも同業でも、こうやってお話出来るのは単純に楽しいですし、得るものも少なくないですね。

『レスラー』

公開中の『レスラー』を観て来ました。ダーレン・アロノフスキー監督。過去の栄光を引きずる中年レスラーの姿を追った物語。

自分の居場所を探し求める男の物語とも言えるでしょう。それは家族か恋人か、平凡な生活か、それとも。。観る側に共感出来るような経験がないと、主人公のランディは単に救いようのないダメ親父としか映らないかもしれません。そういう意味では大人向け。共感出来る人にとっては、観終わった後からもジワジワとくる余韻の残る作品だと思います。

主演のミッキー・ローク、ストリッパー役のマリサ・トメイも良かったのですが、娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドの目力がとりわけ印象的でした。