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バックハウス

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図書館でヴィルヘルム・バックハウスの演奏を収録したDVDをみつけました。バックハウスは往年の大ピアニストで、演奏の素晴らしさは言うに及ばず、加えて比類のない、実にいい面構えをなさってます。それをとくと堪能できるのは映像メディアならでは、ですね。

Illustration更新

「王妃」をアップしました。あんまり王妃らしくない王妃です。半ば習作っぽいですが。

トルコギキョウ

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「これ桔梗?」と思ったらまったくの別物で、「トルコねえ」と思ったら北米産なんですって。なんじゃそりゃ。もう少し花が開ききってからの方が綺麗でしたね。また色塗り損ねちゃった。

『シェイクスピア物語』

シェイクスピア物語

書店でぺらぺらとめくっていたら、挿絵がアーサー・ラッカムだったので衝動買い。作品自体は19世紀初頭に出版されたものの和訳で、シェイクスピアの有名作11篇が散文の物語に仕立てられています。各々はそれこそあらすじ程度の分量ですが、「こういうお話」というのがわかりやすくまとめられていると思います。

ラッカムの挿絵は「夏の夜の夢」「冬物語」「お気に召すまま」「ヴェニスの商人」「リア王」「マクベス」「十二夜」「ロミオとジュリエット」「ハムレット」の計9点。割とリラックスした感じのペン画ですが、皆とてもいい表情をしています。中でも「十二夜」のヴァイオラ、ちょっと困っちゃったような表情と仕草がお気に入り。この作品は未読だけど面白そうなので今度読んでみよう。

『シェイクスピア物語』
ラム著:矢川澄子訳
岩波少年文庫

ひまわり

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スーパーで売ってたので買ってみました。随分早いですね。殺風景な私の部屋には不釣合いなほど色鮮やか・・・と言いつつ鉛筆で。

『ロビンフッドの冒険』

1938年、マイケル・カーティス監督。

ロビン・フッドものの映画といえばまずケビン・コスナーのものが頭に浮かびますが、こちらはかなり趣が異なり先に紹介したハワード・パイルの作品に近い印象です。コスチュームなんてもろにそうですし(とても鮮やか!)、リトル・ジョンやタック和尚との出会いの場面など思わずニヤリとしてしまいました。ヒロインのマリアンが登場する点が決定的に違うものの、明るく陽気な雰囲気は「ゆかいな冒険」という表現がぴったりです。

主演のエロール・フリンについては名前は聞いたことあるような?程度の知識でしたが、スターのオーラを感じさせる人ですね。一方マリアン役のオリビア・デ・ハヴィランド、見たことあるなあと思ってたら『風と共に去りぬ』でメラニーを演じた方でした。Wikipediaによれば現在もご存命とか、こりゃびっくり。

Amazonのリンクはスペシャル・エディションだかのものですが、廉価版も出ているようです。スーパーで見た気もする・・・

海賊

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お仕事情報。

新紀元社様より発売された『Truth In Fantasy 海賊』において、本文中のモノクロイラストを12点描かせていただきました。あらゆる時代、世界各地域における海賊の歴史をひも解きながら解説した本で、描いたイラストのバリエーションも豊かです。右はその内の一枚。

『ロビン・フッドのゆかいな冒険』

ロビン・フッドのゆかいな冒険〈1〉

ハワード・パイルの作品。以前岩波新書の『ロビン・フッド物語』について書いた際に触れた、『ノッティンガム州の高名なるロビン・フッドの愉快な冒険』がこれです。

バラードや断片で伝わるロビン・フッドの伝説を「はじめてちゃんとした長いお話に書いた(訳者あとがき)」ものだそうで、マリアンは登場せず、全編どちらかといえば粗野で少々荒っぽい感じです。でも、むしろそれがとても生き生きとしたものに感じられます。

文・絵共にパイルによるものですが、以前目に止まった絵も素晴らしい。様式的なやや古くさいスタイルではあるものの、表情豊かな登場人物たちが完璧な構図の中におさまっているこれらのイラストは、物語の面白さを一層引き立てています。訳も雰囲気がよく出ていますし、少年文庫となっていますが大人も十二分に楽しめる作品だと思います。

『ロビン・フッドのゆかいな冒険』(全2巻)
ハワード・パイル著:村山知義・村山亜土訳
岩波少年文庫