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『アルゴ探検隊の冒険』

1963年、ドン・チャフィー監督。

ギリシア神話をベースとした作品でゼウスをはじめとする神々なんかも登場しますが、普通に冒険ものとして観ても十分に楽しめます。主人公のイアソン(ジェイソン)が伝説の金羊毛を求め、仲間を集めて冒険に出るというお話。

特撮映画の傑作として有名だそうで、確かに素晴らしい出来です。今時のCG全開なビジュアルを想像してはいけませんが、下手にCGを乱発して興醒めしてしまう類のものよりよほど見ごたえがあります。序盤は割と地味で、展開とあいまって途中少々退屈してしまったのですけど、中盤以降話が盛り上がってくるのにあわせて特撮のレベルもアップ、クライマックスのスケルトン部隊との戦闘シーンには度肝を抜かれました。

出演陣も主人公の人は物凄~く地味ですが、ゼウスとかヘラクレスとか、良い味を出していたと思います。ちょっと間抜けな感じが素敵。一応のヒロインであるメディア役の人も綺麗でした。このメディアという女性、神話では非常に恐ろしいエピソードの持ち主です。イアソン達と共に船で逃げる際、父王等追っ手から逃れる為、あろうことか弟を殺して切り刻み、海にばら撒くという。さすがに映画ではごく当り障りのない終わり方になっていましたけどね。

『レジェンド・オブ・サンダー』

2004年、ギリーズ・マッキノン監督。

スコットランド女王メアリーと、その息子でエリザベス女王の死後イギリス王位を継いだジェームズ1世(スコットランドではジェームズ6世)のお話。

なんと言うか、えらく冷めた視点で撮られているのが印象的でした。殺戮シーンだろうがベッドシーンだろうが、盛り上げるでもなくぼかすでもなく、淡々と繰り広げられます。それでいて展開には緊張感があり、なかなか楽しめました。

ところでこの作品、二人の主人公それぞれに焦点をあてた前後編に分かれているのですが、ほとんど別の作品と言ってよいくらい、作品内でのつながりはありません。まあいきなり後編だけ観ても訳がわからないとは思いますけど。前編にあった思わせぶりな台詞や行動、果ては登場人物そのものが、後編では見る影も無くなっていたのはちょいと残念ではありました。

ちなみにAmazonでは「ブリティッシュ・キングダム DVD-BOX」というセットで売っているようです。この内の「THE LION IN WINTER 冬のライオン」も大変面白かったんで欲しい気もするんですけど、如何せん高い・・・

『トゥルー・ナイト』

レンタル店で置いてないと思ってたのをひょっこり発見したので早速借りてみました。1995年、ジェリー・ザッカー監督。

物語はアーサー王伝説をベースにしていますが、バリバリのアーサーものという雰囲気は希薄で、むしろ三角関係の設定だけ借りて来ている感じです。とは言え円卓なんかはちゃんと登場します。全体的にはそつのない作りというか、安心して観られる作品だと思いました。ただ甲冑は妙にダサイです。

印象的だったのはイメージカラーとして青が多用されている点。それもくすんだ青ではなくて、深みのある、かなり鮮やかな青です。この手の映画では地味系の色で統一されている事が多く、私自身ついそういう先入観を持って見てしまうのですけど、中世の絵画や写本などを見ると結構どぎつい色も多く使われているんですよね。してみればこういう色使いでも不思議はないのかも、ともあれちょっと新鮮でした。

しかしこの作品に限りませんが、アーサーはどうも損な役回りですね。元がそういうお話なので仕方ないんでしょうけど、ショーン・コネリー扮するアーサーもやっぱり嬉しくない最期を迎えてしまうわけです。ランスロットがグィネヴィアの部屋を訪ねるシーン、この作品の展開だったらそのまま城を去り、寂しげな後ろ姿でジ・エンドってのもありだったのではないかしらん。

・・・ないか。

『アレキサンダー』を

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観ました。アレキサンダー大王の話・・・ってそのままですが。

最初は凄い映像だな~と思って観ていたんですけど、前半のクライマックスである合戦シーンあたりから完全にダレてしまい、途中一部早送りにしてしまいました。やはり長過ぎでしょう。シーン毎の尺が無駄に長いというのか、計3時間近くになる作品なんですが、普通にまとめるつもりで編集すれば2時間で充分に収まる気がしました。長けりゃ超大作か?と。

話そのものは可も無く不可も無くといったところで、大いなる夢を抱いて出征したアレキサンダー一行が次第にグダグダになってゆく様子など、個人的には長過ぎなければ普通に楽しめたと思います。また、はじめにも書きましたが絵的には見所満載で、衣装やセットも細かい所まで実によく作り込まれています。資料映像としてみるなら出色の出来と言ってよいと思うのですけど・・・ねえ。

『タイムライン』を

観ました。考古学者が14世紀にタイムスリップしたはいいものの向かった先で捕まってしまいさあ大変、息子と助手達が救出に向かうが・・・てなお話。

導入部分と途中にちょこちょこ現代のシーンが出てきますが、ほぼ全編にわたって中世を舞台としたドタバタ劇が繰り広げられます。M・クライトンの原作は知らないのですけど、お話そのものはまあ随分と馬鹿馬鹿しい内容です。とは言え、その点を割り切って観る分にはテンポも良くて充分楽しめました。

とりわけ中世コスチュームものとしては見所満載です。百年戦争最中のフランスが舞台ですので、英仏の兵士をはじめ投石器やら何やらがもうわんさか出てきます。甲冑や衣装についても当時のスタイルにかなり忠実にデザインされているようですし、そういうのが好きな人にとっては観て損の無い作品と言えるでしょう。

『ドラゴンハート』を

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観ました。若い王に失望して城を去った騎士が、敵として追っていたドラゴンと手を組み、いつしか友情が芽生え・・・てなお話。あまり期待はしていなかったのですが、思いの他楽しめました。

この作品でのドラゴンは単なる恐ろしい怪物ではなくて、高い知能を持つ生命体としての側面がクローズアップされています。威厳を見せるかと思えば、時にコミカルな仕草もあったりと、かなり人間くささを感じさせるキャラクターです。声を当てているのはショーン・コネリーだそうですけど、私には聞かなきゃわからんという感じでした。

ルックス面では割とずんぐり系というか、昔図鑑で見たアンキロサウルスを思い浮かべました。とは言え充分ドラゴンらしく見えますし、映像的にも、そう新しい映画ではないのに良く出来ていたと思います。少なくとも『ダンジョン&ドラゴン』よりはずっと上ではないかと。

上の絵は映画のポスターチックに。描いておいて何ですけど、こういう映画ではないような・・・一昔前の怪獣映画みたい。

『キングダム・オブ・ヘブン』を

観ました。

面白・・・くはないなあ。色々作り込んでいるとは思うんですけど、全体的に空回り気味というか。主人公は時代的にはちょっぴりアンチヒーローな事も言ってみたりするものの、やってる事は超絶ウルトラスーパーヒーローですし。よくわかんない人だなあと。

微妙に政治的なニオイも感じられますが、かと言って「メッセージが込められている」てな程でもなし。

合戦シーンも投石器なんかミサイルみたいだし・・・って案外狙ってたりして。

『キング・アーサー』を

ようやく観ました。
「先入観を持たなければ面白い」的な評価も目にしていたのですが・・・つまんない。

テンポが悪いというか、話をぶった切っている割にどうもグダグダしている印象です。 クライマックスの合戦シーンも単に「取り敢えずエキストラを沢山使ってみました」 みたいな感じで盛り上がらないんですね。 そもそもこれ、恋愛物なのか史劇なのかアクションものなのか・・・(^^;

ひとつだけ、ダゴネットなるキャラクターが大変いい味出してたと思います。 すぐ死んでしまいましたけど。聞いた事無い名前です。。

『クルセイダーズ』を

レンタルで観ました。十字軍を舞台にしたドラマです。

固い友情で結ばれた三人の主人公が十字軍に加わって聖地エルサレムを目指すのですが、次第に三者三様、それぞれが自分の道を探し求めるようになってゆき、遂には互いに反目する事態にさえ至ります。それだけだったら別にありがちな話なのですけれども、この物語では善悪や正誤といった別け方ではなく、各々が確固とした自分の信念に基づいて行動しており、またその様子がしっかり描かれているので見ていて何ともやるせない心持ちにさせられます。重厚な作りと先の読めない展開で大変観ごたえがありました。実は資料になるかな~くらいのつもりで借りたんですが、ちょっと得した気分です。

まとりっくす

『リローデッド』と『レボリューションズ』を観ました。うう~ん・・・超大作のネタ。