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『Bouguereau』

Bouguereau

久しぶりに画集を購入。19世紀フランスアカデミズムの超絶技巧画家たるブーグローです。

ブーグローのどこらへんに惹かれるのか。ひとつはどこか翳りのある表情、でしょうか。結構子供の絵なんかも描いているのですけど、大体なにかを抱えている表情をしている。モデルが緊張してたんじゃね?というのはこの際なしの方向で。屈託ない笑顔もあるにはあるものの、逆にそういう絵はあまり面白くないように感じます。

もうひとつはきめ細やかな肌の質感と・・・肉感(笑)。 絵画として理想化されながらも、妙ななまめかしさがあるのですね。特にお腹のぽっこり具合をこれほど絶妙に描ききった画家を、私は他に知りません。うむ。

印刷の質はとても良いと思います。その分、WEB画像で見ていた分には気にならなかったちょっとした不自然さみたいなものが気になったりもしましたが。モデルにポーズを取らせて架空の場面を描き出すという手法は、描写に一切妥協がないだけにどうしても不自然な部分も出て来るのでしょう。とは言えこれだけの画家、知ってる人は知っている的ポジションに追いやられているのはちょっと残念な気もします。

ノーマン・ロックウェル展など

府中市美術館の『ノーマン・ロックウェル オールディーズ、その愛しき素顔たち』を観てきました。7/11(日)までの開催。

ロックウェルは印刷物では何度も目にしていますが、原画はいったいどんな感じなのか、是非見てみたいと思っておりました。原画ではなく版画での展示もありましたが、有名な絵の原画もちらほら。実際見てみると、思いのほか普通に油絵というか・・・別に描き方自体は特別な感じではないのですね。光の描き方が写真的だなあとは思いました。一枚の絵を仕上げるのに何十枚だか何百枚だかの写真を撮ったんですって。・・・タイプ的には好きな画家だけど、見ていて何となくひっかかるのですよね。。解説に「理想化されたアメリカ」といった表現がありましたがその辺のところかなあ。「この作品はフィクションです」と言わないフィクション、みたいな。まあ少しひねくれた見方かもしれません。

伊達家の門

武蔵小金井駅から行きましたので、引き返して今度は江戸東京たてもの園へ。江戸時代から昭和前期の様々な建築物を移築・復元して展示しています。

別にこれといった目当てもなしに行ってみたらやたら広いは、色んな建物があるは。。ある建物でガイドさん?につかまって(失礼)解説をうかがったのですが、なかなか面白い話を聞かせていただきました。ほかにもちらほら見かけたガイドさんらしき方々、あれはボランティアなのかしら。一人でうろうろするより、解説を聞いて連れの方と「へー」とか「ほー」とか言いながらのんびり観て回ったほうが楽しめるかも。

100510.jpg

旧PCのデータを整理していて、久しぶりに目にしました。これは上手く描けてる・・・というのは嘘で、写真をPainterのクローンで加工しただけです。付知峡だったかな。かつて多治見に勤務していて、11月の連休に実家に帰る途中、立ち寄って撮ったものです。この時に会社を辞めて絵描きになると、はじめて告げたのでした。あれからもう、早いなあ。色んな事があったね。。

新PC

PCを買い替えました。これまでメインで使用してきたマシンのフリーズ癖があれこれやっても解消せず、こりゃ恐らく電源かビデオカードかなあという感じだったのですけど、この際前向きに考えて作業環境を向上させよう!という事で。

前マシンのNECはやめて今回はEPSONダイレクト。サイトトップにいきなりリコールのお知らせがあったりで一寸不安を感じたものの、NEC以前に2台使っていて不具合もなかったので戻してみました。スペックはPentium(R) G6950(2.8Ghz)、Radeon HD4650 512MB、メモリ4G。結構地味目な構成です。まー3D関係がこれまでよりちょこっと快適になればいいかなあと。

そしてOSはXP。Windows7の64bitにするぞー、と思って確認したら、うちのフォトショもペインタも対応してねえし。パソコンの性能が良くなるのは結構なんですけど、問題はソフトの互換性ですよねえ。機能的にはもう十分だし、こちらとしてはアップグレードする必要なんて全然なし。でもXPモデルを買えるのは今回が多分最後だろうなあ。メーカーの側が、泳ぐのを止めたら死んじゃうサメよろしく、アップグレードを止めたら立ち行かなくなってしまう構造になっているのじゃないかしらね。。

アンパンマンのマーチ

毎日新聞に載っていた、やなせたかしさんのインタビューがとてもよかったので、久しぶりにアンパンマンのマーチを聴いてみようという気になりました。聴き流してもいい歌ですが、じっくり聴くと実にまったく本当にいい歌です。凄くいい曲だな~というのが当初の印象だったのですけど、同じくらいかそれ以上に、歌詞がとても素晴らしいですよね。ジ~ンときますし、「頑張れ頑張れ!」みたいなのよりずっと励まされる気がします。

特別展『龍馬伝』

江戸東京博物館にて、6/6(日)まで。坂本龍馬の現存する最も有名な例の写真、その現物が見られるというのが当展の目玉のようです。

常設展のついで、くらいの軽い気持ちで足を運んでみたら・・・いきなり20分待ちのボードが! 正直お金払っちゃってなかったら並びませんでした。。

で、くだんの写真ですが、凄くちっちゃいです。テレカより少し大きいかどうか?そこにあれが写りこんでるんですけど、細部なんて全然判別出来ないし、小ささを確認したという以外には何とも。その他の展示は文書が多かった印象で、そういった面に興味をお持ちの方には見ごたえがありそうです。

私が見てよかったと思ったのは勝海舟の全身画と、近江屋の龍馬が暗殺された部屋を原物大で復元した展示くらいかなあ。

消防博物館など

消防博物館の展示

今日は新宿方面へ取材・・・遊びに行ってきました。

四ツ谷で電車を降りて新宿歴史博物館へ。江戸時代の新宿のジオラマが目当てだったのですが、佐伯祐三展なる企画展もやっていたので一緒に観て来ました。三十そこそこで亡くなるまでの間に随分作風が変わって行くのがよくわかりますし、当時の四ツ谷を描いた絵と現在の写真が並べてあったりして、企画展として面白いものでした。それにしても再渡仏後の絵は「病んでるだろコレ・・・」というものばかりで、ちょっと怖くなるような凄みがあります。肝心のジオラマですが、凄くよく出来ているんですけど、縮尺が小さいのであまり資料としては使えそうもなく。

続いて消防博物館へ。入館は無料で、受付で名前を描いて入館章みたいなものを付けます。ここも江戸時代の火事現場のジオラマがあって、こちらは縮尺も大きくてなかなかの迫力。作り込みも相当なもので、しかもフロアに居たのは私一人という貸しきり状態でしたので、遠慮なく写真を撮ってまいりました。ほかには消防車や救急車などの実物が展示してあって、小さな男の子などこりゃたまらんだろうなあ、という感じです。ヘリなんて実際に操縦室に座れるんですよ。私は座りませんでしたが・・・

そのまま足を伸ばして新宿の紀伊国屋で本を購入。普段に比べると随分と歩いた一日でした。

下町風俗資料館など

旧吉田屋酒店

やらせていただいている仕事の影響か、近頃江戸時代への興味が高じてきまして、今日は上野の下町風俗資料館などに行ってきました。

日暮里駅から谷中霊園を通って、旧吉田屋酒店へ。霊園の桜は七分咲きといったところか、なかなか綺麗でした。この建物、明治に建てられたものながら出桁造という江戸時代からの特徴的な建築様式を伝えるものだそうで、間近に見るとなんともゴツい造りです。

出桁造

下町風俗資料館

その後、不忍池のほとりにひっそりと佇む下町風俗資料館へ。来てみるとああ確かにここにあったなあと。。大概池の方ばかり見てるから^^;ここは大正時代の東京下町の町並みを再現しています。写真はこれ、屋内なんですよ。こぢんまりとしたスペースですが、なかなか面白い展示でした。

『戦国はるかなれど~堀尾吉晴の生涯~』

小説宝石 2010年 03月号 [雑誌]

光文社さまの「小説宝石」3月号からの新連載、中村彰彦先生の『戦国はるかなれど~堀尾吉晴の生涯~』において挿絵を描かせていただいております。織田、豊臣、徳川と三代の下で戦った堀尾吉晴の一代記です。連載の挿絵は是非やりたいと思ってましたので、私もこれからが楽しみです。

「兼平と義仲」をアップ

『平家物語』「木曽の最期」を題材にした「兼平と義仲」をアップしました。今井四郎兼平は乳兄弟でもある主の不名誉な死を避けんが為、駆けんとする義仲を「馬の口にとりついて」引き止めます。。

「日来はなにともおぼえぬ鎧が、今日は重うなったるぞや」「いまだ疲れさせ給はず」・・・「御身は疲れさせ給ひて候」主従の関係を超えた両名のやり取りに胸をうたれます。