2009/12/06 Sunday
近松門左衛門については、読んだ事はないものの興味を持っておりました。ただいきなり原文から入ろうにも、今ひとつ読み易そうなものが見付からず・・・
本書は近松の生涯から「曾根崎心中」をはじめとする主な作品のあらすじに至るまで、とてもわかり易く述べられています。あらすじの随所に挿入される原文に触れ、是非原文で通読してみたいと思いました。
- 『近松に親しむ―その時代と人・作品』
- 松平進著
- 和泉書院
2009/12/06 Sunday
近松門左衛門については、読んだ事はないものの興味を持っておりました。ただいきなり原文から入ろうにも、今ひとつ読み易そうなものが見付からず・・・
本書は近松の生涯から「曾根崎心中」をはじめとする主な作品のあらすじに至るまで、とてもわかり易く述べられています。あらすじの随所に挿入される原文に触れ、是非原文で通読してみたいと思いました。
2009/11/30 Monday
デアゴスティーニ・ジャパン様より発売されている『週間ディズニー・ドリーム・ファイル』の第25号でイラストを描かせていただきました。ムーランの自宅の鳥瞰図です。既に最新号ではなくなってしまいましたが、バックナンバーを一緒に置いている書店もあるようですので、機会がありましたら是非ご覧になってみてください。
以降、描いたものがあれば随時追加していきます。
2009/10/25 Sunday
田舎紳士ドン・キホーテと従士サンチョ・パンサによる冒険を描いた、セルバンテスの有名な作品です。
冒険とは言っても、そのほとんどはドン・キホーテの狂気や周りの者の作為によって仕立て上げられたもので、実際に華々しい活躍をするといったくだりはほぼ皆無です。偽りの冒険と、それに伴い交わされる登場人物たちの会話の内容を楽しむ、といった感じでしょうか。物語終盤、真の冒険に遭遇しながらも精彩を欠くドン・キホーテに対し「虚構の世界でのみ有効な、しかし現実の前では崩れ去る存在であったのだ」と指摘する訳者解説は印象的でした。
物語は大きく前編(1~3)と後編(4~6)に分かれ、描かれた年代にだいぶ開きがあるものらしく、趣も随分異なります。
前編においては、セルバンテスの視点は周りの正気な人々―司祭や親方など―の側にあり、ドン・キホーテの突飛な言動を面白がりつつも愛情をもって眺めている、といった風なのですが、後編になるとドン・キホーテは作者の分身としての性格が強くなり、自身の境遇や主張がより濃く投影されているように感じられます。それだけに面白可笑しくは書かれていても、滑稽というよりは深刻な、どこかやるせなさの漂う・・・そんな印象を受けました。
騎士道物語のパロディ云々というより、ドン・キホーテという人物を創り出した事そのものを偉業と言うべきで、全6巻という結構な分量ながら興味のある人にとっては読む価値があるかと思います。訳も素晴らしく「それがし~でござる」調が気になる人は気になるかもしれませんが、明快でリズムがあって、とても読み易いものとなっています。
2009/10/16 Friday
洋泉社さまより発売された『山崎豊子 全小説を読み解く (洋泉社MOOK)』においてカットを4点描かせていただきました。映画化された作品に登場する俳優さん達です。そう言えば、ちょうど「不毛地帯」のリメイク版も放送が始まりましたね。
2009/09/28 Monday
沖縄に行って来ました。ちょっと遅めの夏休み。
25日の晩に那覇に赴任している友人と合流し27日まで、昼は観光し夜は酒を飲み、学生時代の仲間で楽しんで参りました。昔からの友達というのはいいものですね。天候にも恵まれて観光するには絶好のコンディション。てか暑かった。。関東のむっとするような暑さではなく、肌に直接陽の光がぶつかってくるような。友人曰く、随分過ごし易くなったそうですが(^^;それにしても沖縄って想像以上に広いのですね。2泊では本島の名所を廻るだけでも不十分でした。
行った場所を書き留めつつ、いくつかの写真を貼っておきます。
2009/09/16 Wednesday
早9月も半ば、私の住んでいる地域じゃ暑い年などツクツクボウシが10月初頭まで鳴いているものの、今年はもう絶滅寸前です。
セミが地中から出て来て成虫になるのって、どういう要素がきっかけになるんでしょうかね。滅茶苦茶暑かったのが急に寒くなったりして「やべ、出損なっちゃったよ!」なんて事になったりはしないんでしょうか。
そんな事を考えていて17年ゼミを思い出したんですが、13年というのもいるらしいですね。新聞記事かなんかで読んだんですが、何故13年や17年なのかと言うと素数であるというのが大きなポイントで、他の種のセミと成虫になる年が重なりにくい分、交雑によって周期が乱れるのを避け、且つ繁殖の機会をより確実なものにしているとか何とか。
しかし13年とか17年とか、どうやって数えているんでしょうかね。植物ですけど桜なんて秋でも間違えて咲いちゃったりするじゃないですか。1年間違えてしまった、なんて事ないんだろうか。「あれ、1年早かった?」とか「え、もう去年終わっちゃったの?」とか。もしそんなんなったら寂し過ぎる。。
2009/08/28 Friday
2009/08/28 Friday
「巴と義仲」をアップしました。『平家物語』の「木曽の最期」を題材としたものです。出来れば連作にしたいと考えています。予定では4枚。とはいえ後半2枚が構図的にしっくり来ていないのでどうなることか。
目的の無い、全くの個人的な作品は気が付いてみれば随分久しぶりになってしまいました。「木曽の最期」は平家物語の中でもとりわけ心を打つ一章です。以前描いた「祇王」もそうですが、平家物語は本筋からやや外れるエピソードに印象的なものが多い気がします。木曽の最期は本筋っちゃあ本筋なのかもしれませんが・・・でも映画やドラマでは大抵アレンジされてますしね。
こういった絵に対して時折いただくご指摘に「こんなに綺麗なのはおかしい」的なものがあります。確かに、敵陣をかいくぐり主従5騎にまで打ちのめされているのです。傷を負い、返り血を浴び、甲冑の威糸はそこここがちぎれ、矢だって何本も引っかかっているかもしれません。髪なんかもうぐちゃぐちゃでしょう。ただそういう描写をリアルにやったとして・・・お仕事で描けと言われたなら頑張ってはみますが、あんまりそういうの好きじゃないんです。そういう場面を描くのでも絵として昇華されている、というのが私の目指したいところです。バックとなる景色だったり塗り方だったりについても当初色々検討したのですが、結局全部省略しました。それもこうした考えから試みたことです。もっとも、描写のリアリティに拠らないのであれば、何か他の部分で絵としての説得力を持たせる必要があるわけで、そこがまあ一番難しかったりするんですけどね。
2009/08/27 Thursday
先日PC内部の掃除をした事を書きましたが、結局一向に症状の改善は見られず、日に2度も強制シャットダウンさせられる始末。やむなくOSの再インストールとなりました。とりあえずWindowsとNorton先生の導入及びアップデート、それとネット接続の復旧まで完了。私はブラウザ・メーラーにFirefoxとThunderbirdをそれぞれ使っているのですが、今回これらのバックアップと復旧に"MozBackup"というアプリケーションを使用しました。いやいや、これは超ベンリ!!接続の設定、ブックマークや受信メールのバックアップ・復元共に一発です。・・・もっとも、いい加減本体にこういった機能を装備してくれっつー気もしますね。
Painter等肝心の道具類の再インストールはこれからなんですが、肝心なのはこっちだな。。再インストールすれば治るなんて保証は全然無い訳で。とりあえずまた明日。
2009/08/19 Wednesday
この1、2ヶ月ほど、パソコンが突然ハングアップしたり再起動したりという症状に何度か見舞われています。発生するのはネットを閲覧してる時だったりCDを聴いている時だったり。今日は仕事のメールを打ってる際に再起動してしまい、かなりビビりました。
3年以上毎日ずっと使用している訳ですから調子が悪くなってもおかしくはないのかもしれませんが、それにしても、と考えて思い立ったのがPC内部のお掃除。ケースを開けてみるとホコリがボワッ。中は腐海に呑まれた家のような・・・ユパ様が風の谷に向かう途中に寄った、アレです(^^;
ひと通り掃除機でホコリを取り除いて、心なしか静かになったような気も。ホコリが溜まって廃熱が上手くいかなくなってたのでしょうか。その程度の単純な原因だったら良いのですが。しかしまあ、仕事でも使うものなのだしもう少しメンテナンスにも気を配らなくちゃいかんなあ、と反省もしました。
2009/07/31 Friday
上野の国立博物館を観て来ました。伊勢神宮の特別展は時間の都合もあって見送り、常設展示のみ。
ここの展示物、一部は写真撮影もOKなんですね(フラッシュは不可)。て事でパチリ。甲冑を描くにあたっては映像・画像の資料も沢山ありますが、実物を見るとまたちょっとイメージが変わります。ドラマや映画で使われている甲冑はとてもよく出来ていますけど、本物は兎にも角にも重そう(^^; それでも、西洋人が和式の甲冑の軽さに驚いたなんていう話も聞いた事がありますが。。あれを着て生命を賭した闘いに臨むなんてのは、やはり日頃の鍛錬がないと到底無理だろうなあ、と思いました。