2010/02/05 Friday
『平家物語』「木曽の最期」を題材にした「兼平と義仲」をアップしました。今井四郎兼平は乳兄弟でもある主の不名誉な死を避けんが為、駆けんとする義仲を「馬の口にとりついて」引き止めます。。
「日来はなにともおぼえぬ鎧が、今日は重うなったるぞや」「いまだ疲れさせ給はず」・・・「御身は疲れさせ給ひて候」主従の関係を超えた両名のやり取りに胸をうたれます。
2010/02/05 Friday
『平家物語』「木曽の最期」を題材にした「兼平と義仲」をアップしました。今井四郎兼平は乳兄弟でもある主の不名誉な死を避けんが為、駆けんとする義仲を「馬の口にとりついて」引き止めます。。
「日来はなにともおぼえぬ鎧が、今日は重うなったるぞや」「いまだ疲れさせ給はず」・・・「御身は疲れさせ給ひて候」主従の関係を超えた両名のやり取りに胸をうたれます。
2010/01/26 Tuesday
デアゴスティーニ・ジャパン様より今月創刊された『週間江戸』の第2号においてイラストを描かせていただきました。男女の旅姿と、松平定政なる人物です。広重による「名所江戸百景」の表紙が目印、江戸に興味をお持ちの方は是非。
以降、描いたものがあれば随時追加していきます。
2010/01/20 Wednesday
幻冬舎さまより発売された『知識ゼロからの坂本龍馬入門』において、カバーおよび本文中のイラストを描かせていただきました。小さなカットから寺田屋事件、龍馬暗殺の場面などまで約60点。見て・読んで面白い本ですので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。
本書で描いたイラストから、カバーイラストと挿絵1点をアップしました。
2010/01/15 Friday
先日打ち合わせの後、編集の皆さんと昼食をご一緒させていただきました。その席上。
ありのままをお答えしたものの、枯れてると言うか何と言うか。道場とジムは行ってる・・・って、別にストイックな生活を目指している訳でもないんですが。
> Web拍手コメント
mixiは退会しました。ここに書くだけの元気も無かったので、気に留めていた方がいらっしゃいましたらすみません。
(2010/01/26追記)ずっと長いこと見てくださってる方がいるのは嬉しいですし、励みになります。お互いにとって良き年となります事を。
2009/12/27 Sunday
美容室に置いてあったので、懐かしくて手にとってみた。私はこの絵本、子供の頃に読んだことがある。子供の頃というと・・・30年くらい前?(笑 昔読んだ絵本の事など随分忘れてしまっているだろうが、この本は覚えている。実際読み返しても殆ど全てのページで「ああ、こんなだったねえ」と。中でもとりわけ強く残っていたのが、嫁さんねこが死んで泣いている絵。
奥付を見たら、90何刷とか。ひえー。何十年前だかに読んだのを覚えているくらいだし、今読んでみても素晴らしい作品だと思う。でもこれだけ沢山の絵本が出ている中で、この本の一体どこが、出たきり埋もれていく本と違うのかしら。
2009/12/06 Sunday
近松門左衛門については、読んだ事はないものの興味を持っておりました。ただいきなり原文から入ろうにも、今ひとつ読み易そうなものが見付からず・・・
本書は近松の生涯から「曾根崎心中」をはじめとする主な作品のあらすじに至るまで、とてもわかり易く述べられています。あらすじの随所に挿入される原文に触れ、是非原文で通読してみたいと思いました。
2009/11/30 Monday
デアゴスティーニ・ジャパン様より発売されている『週間ディズニー・ドリーム・ファイル』の第25号でイラストを描かせていただきました。ムーランの自宅の鳥瞰図です。既に最新号ではなくなってしまいましたが、バックナンバーを一緒に置いている書店もあるようですので、機会がありましたら是非ご覧になってみてください。
以降、描いたものがあれば随時追加していきます。
2009/10/25 Sunday
田舎紳士ドン・キホーテと従士サンチョ・パンサによる冒険を描いた、セルバンテスの有名な作品です。
冒険とは言っても、そのほとんどはドン・キホーテの狂気や周りの者の作為によって仕立て上げられたもので、実際に華々しい活躍をするといったくだりはほぼ皆無です。偽りの冒険と、それに伴い交わされる登場人物たちの会話の内容を楽しむ、といった感じでしょうか。物語終盤、真の冒険に遭遇しながらも精彩を欠くドン・キホーテに対し「虚構の世界でのみ有効な、しかし現実の前では崩れ去る存在であったのだ」と指摘する訳者解説は印象的でした。
物語は大きく前編(1~3)と後編(4~6)に分かれ、描かれた年代にだいぶ開きがあるものらしく、趣も随分異なります。
前編においては、セルバンテスの視点は周りの正気な人々―司祭や親方など―の側にあり、ドン・キホーテの突飛な言動を面白がりつつも愛情をもって眺めている、といった風なのですが、後編になるとドン・キホーテは作者の分身としての性格が強くなり、自身の境遇や主張がより濃く投影されているように感じられます。それだけに面白可笑しくは書かれていても、滑稽というよりは深刻な、どこかやるせなさの漂う・・・そんな印象を受けました。
騎士道物語のパロディ云々というより、ドン・キホーテという人物を創り出した事そのものを偉業と言うべきで、全6巻という結構な分量ながら興味のある人にとっては読む価値があるかと思います。訳も素晴らしく「それがし~でござる」調が気になる人は気になるかもしれませんが、明快でリズムがあって、とても読み易いものとなっています。