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『シャルルマーニュ伝説』

シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス (講談社学術文庫)

8世紀フランスに実在したシャルルマーニュ(カール大帝)とその配下の騎士たちの活躍を描いた物語。15~16世紀にイタリアの詩人によって作られた複数の叙事詩をブルフィンチがまとめた、という性質のものです。

国王とその取り巻きの物語、という点はアーサー王の物語とも共通していますが、円卓のような仕掛けもなくグィニヴィアのような強烈な后も登場せず、物語をとりまとめる求心力は今ひとつ弱い気がします。さらに上記の成り立ちもあってか、時と場所がコロコロ変わるので前の展開を忘れてしまうことも。

しかしながら個々の登場人物とエピソードはそれぞれ魅力的です。全体的には暗い基調の話が多い印象ですが、とりわけロジェロやオルランドの物語のクライマックスはグッと来るものがありました。フランス中世文学集に収録されている「ロランの歌」はこのオルランドの最後の戦いを歌ったもので(ロランはオルランドのフランス語形)、展開は両者で異なるものの、どちらも感動的です。

『シャルルマーニュ伝説』
トマス・ブルフィンチ著/市場泰男訳
講談社学術文庫

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「浪人」をアップ

「浪人」をアップしました。時代劇風に。着物姿のうなじから肩にかけてのラインっていいですよね(笑

アイヴァンホー(岩波文庫)

アイヴァンホー〈上〉 (岩波文庫)

12世紀の英国を舞台に、リチャード獅子心王に仕えるサクソン人アイヴァンホー等の活躍を描いた物語。

とにかく登場人物がそれぞれ大変魅力的です。正体不明の黒騎士に扮装したリチャードやアイヴァンホーに想いを寄せるユダヤ人の娘レベッカ、元豚飼いの従者ガースに道化のウォンバ・・・等等、主人公よりむしろ脇の人々が物語の推進力になっていると思える位(笑)。どこからどこまでが創作なのか私には分かりかねますが、当時の世情や風俗も著者の豊富な知識に基づいて活き活きと描かれています。

残念なのはこの本、現在品切で入手困難なところです。今回は図書館で借りて読んだのですが、重版になれば改めて買うんだけどなあ。訳は少々古さを感じさせますが、物語が面白いのでさほど気になりません。

このアイヴァンホーについてはいくつか映像化もされています。観た作品の感想を書いていますので関心のある方は下の記事もあわせてどうぞ。中でもBBCによる作品は、ロマンスにより重きを置いた「黒騎士」の味付けを取り入れつつ、原作を大変忠実に再現していると思います。

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「巴」をアップ

「巴」をアップしました。日本の鎧は描くのが大変(笑)。余裕があればカラーのイラストも描きたいなあと考えています。

大人向け(?)

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18禁とかでは全くありませんがちょっとエッチです。節操無くギャラリーに放り込むのも躊躇われたのでこちらへ。

2008/05/26 こっそり1枚追加。

「どう?」

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「まあこいつを見てくれ・・・」
て感じ。

街並み

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鉛筆で描いてPainterで軽く濃淡をつけたもの。

鉛筆で描く際は普通の鉛筆とシャープペンシルの両方使ってるんですけど、シャーペンの芯でも4Bとかあるんですね。こないだまで知らなんだ。さすがに軟らかいなあ。シャーペンだと鉛筆以上にそう感じられます。ちなみにこの絵では使ってません(笑

「女性習作2」をアップ

「女性習作2」をアップしました。肌っぽい肌、を意識して塗ってます。

ごめんなさい

コメントが投稿出来ないとのご指摘をいただき確認してみたところ、ブログ本体のアップデートを行った際に不備があった事がわかりました。ちゃんと確認しておけってなもんですよね。すみません。急ぎ修正いたしましたので、これからは投稿できるかと思います。他にも書き込みしてくださった方がいらしたらホントにゴメンなさい。

『ニーベルングの指環』

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2004年、ウーリー・エデル監督。ジークフリートの物語を映像化したもので、元はテレビ向け作品のようです。

タイトルはワーグナーのそれと同じですが、内容は神々が登場しない点をはじめ大きく異なっており、むしろ「ニーベルンゲンの歌」などより古い伝説群に依っている印象です。舞台設定や展開などは合理性を持たせるためアレンジされているものの、エピソード単位ではかなり忠実に再現されており、全体を通して原作(?)に対する敬意が感じられます。ジークフリートは序盤ではやけに軽いニーチャンなのが、物語の進行と共に貫禄が出てきて、こういうのもありかなあと思わされました。ブリュンヒルデ、グリームヒルトもそれぞれこの作品なりの人物像を表現していると思います。

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