Home/Blog/

『The Art of J.W. Waterhouse』

Myth and Romance: The Art of J.W. Waterhouse (Phaidon Miniature Editions)

最も好きな画家のひとりであるウォーターハウスの画集です。どこが好きかと言ったらやはり彼の描く女性達の上品でやや翳りのある顔つき。描き過ぎないとこも好きです。大抵ざっくりした部分が残ってる。

この本は小さなポケットサイズですが、絵によっては全体図と部分のアップを載せてあったりして充分に楽しめます。ちなみに特に好きな絵は「The Lady Clare」「The Shrine」など。本書にも収録されています。

『アーサー王物語』

アーサー王物語 (偕成社文庫)

一応子供向けの本ということで、ユーサーとイグレインが「普通に」結婚した事になっていたりしますが、訳者の方が解説で述べられている通り硬質な文体で抵抗なく読めました。内容的にはアーサー王と円卓の騎士の活躍を追ったもので、なかでも聖杯の由来と探求について多くの紙数が割かれています。ちくま文庫版の『アーサー王の死』では削られていた部分でもあり、面白く読みました。佐竹美保さんによる挿絵も大変素敵なものです。

『アーサー王物語 (偕成社文庫) 』
ジェイムズ・ノウルズ著/金原瑞人編訳
偕成社

口づけ

昨日までの展示会にお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。新作として出展した「口づけ」をアップしました。

ファンタジー&中世イラスト展示会

直前になりましたが、お知らせです。

明日1/27(日)からギャラリーLord表参道店にて開催される「 ロブくんのプレゼント~ファンタジー&中世イラスト展示会~」に作品を6点(うち新作1点)出展します。2/2(土)まで、詳しくは主催されるコストマリー様のサイトをごらんください。

カエルと少年

「カエルと少年」をアップしました。物語があるわけではありませんが何となくありそうな、そんな感じの絵です。

あけましておめでとうございます

080101.jpg

昨日から発熱で寝込んでしまい、実におめでたくない形で新年を迎えることとなりました(泣) こうしてどうにか更新は出来る程度ですが。今年の目標は「体力をつける」かな・・・

ともあれ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

『ロミオとジュリエット』

071229.jpg

1968年、フランコ・ゼフィレッリ監督。

オリビア・ハッセー演じるジュリエットが素晴らしいです。目や唇、指の表情に富み、ロミオが彼女を見初める舞踏の場面などはとりわけ印象的でした。

全体の作りとしては原作に忠実だったように思います。音楽、衣装などもとてもよく、感動的な作品です。

大奥

071218

新紀元社様より発売された『Truth In History 大奥』において、本文中の挿絵・カット等を20点弱描かせていただきました。大奥の実像を詳しく紹介した本で、服装や髪型、行事の様子などのイラストを描いています。右はその内の一枚。

『輝く平原の物語』

輝く平原の物語 (ウィリアム・モリスコレクション)

婚約者を海賊にさらわれた若者の探索の旅を描いた物語。『世界のかなたの森』と同様、物語はまったりと進行しますが、婚約者の探索という解り易い目的がある分こちらの方がスムーズに入っていける気がします。登場人物のやり取りや不思議な事象など、部分的な描写はとても魅力的なものがありますし、後味の良いラストも好みでした。

また本書ではウォルター・クレインによる20数点の挿絵が収録されており、『妖精の女王』などと同じく装飾的な枠内で完璧に描き尽くされている絵はそれだけでも一見の価値があると思います。

『輝く平原の物語(ウィリアム・モリスコレクション) 』
ウィリアム・モリス著/小野悦子訳
晶文社

『世界のかなたの森』

世界のかなたの森 (ウィリアム・モリス・コレクション)

ウィリアム・モリスというと装飾デザイナーとしての業績がまず思い浮かびますが、同時に経営者であり思想家であり詩人でもあった、大変多才な人物です。

本書は中世ロマンスを思わせる作品で、どことなく「ジェレイントとエニド」や或いは「妖精の女王」などとも通ずる雰囲気を持っています。話の筋自体はどうってことのないもので、馴染めない方には退屈かもしれません。私自身も前半は少々退屈してたのですが、徐々に引き込まれました。こういう不思議な雰囲気のある物語は好きです。

『世界のかなたの森(ウィリアム・モリスコレクション) 』
ウィリアム・モリス著/小野二郎訳
晶文社