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『ニーベルンゲンの歌』

ニーベルンゲンの歌〈前編〉

13世紀のドイツで成立した、有名な叙事詩。一言で言えば復讐劇、それも半端でない、兄妹親族相争う血みどろの復讐劇です。

本書の解説によると「ドイツのイリアス」とも称せられるほどの作品なのですが、勇壮・華麗よりも陰鬱・無惨の気が濃く、好きなタイプのお話とは正直言い難いです。肝心の復讐の動機についても、夫の殺害に加え財宝の強奪という二つの要素があるために、王妃クリエムヒルトの言動が今ひとつ弱いというか、定まらない印象を受けます。口承文学ならではの定型的な繰り返しが読んでくどいと感じられる部分も少なくありません。

それでも何だかんだ言って結局面白いのは確かですし、多数の登場人物のうち、何人かの死に様には心を打たれるものがあります。ちなみに死なない人の方が圧倒的に少なかったりします・・・

ところでこの物語、完全な創作というわけではなく、5世紀頃の史実に古くからの伝承を交えて成立したもののようです。より原始的な姿を伝えるものとして「ウェルスンガ・サガ」なる作品があるそうなんですが、日本語で読めるのかどうかは不明。ジークフリートやブリュンヒルデ、彼等の登場する伝説群はなかなか面白そうですし、いずれじっくり読んでみたいものです。

裸婦

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ペプロス風のひらひらした服を着せるつもりだったんですけど、どっちにしろ失敗ぽいのでやめ。

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080427 Sunday

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080906 Saturday

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a widow naked

080925 Thursday

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お盆

親類一同でお墓参り。えらく久々に車を運転しました。霊園の隣が何故か牧場で、墓参りの後親類一同でソフトクリームをペロペロ。美味でした。

『ヴェニスの商人』

2004年、マイケル・ラドフォード監督。

シェイクスピアの戯曲を映画化したもの。親友のために自分の肉(文字通り身体の肉1ポンド!)を借金の担保に差し出したヴェニスの商人。ところが返済の見込みが狂ってしまいさあ大変・・・てなお話。

劇中、アル・パチーノ扮する敵役のユダヤ人がキリスト教徒に対し、自分の受けた仕打ちとそれに対する批判を述べる場面があります。これがずいぶんと辛辣な言葉で原作を読んだ際も驚いたのですが、あまりこの部分ばかり深刻にとらえない方が作品を楽しめると思います。

参考までに中村保男氏による原作の解説から引用してみます。

シャイロックは、なによりもまず、喜劇中の悪役という役割をふりあてられた人物なのであり、(中略)彼はみずから設けた冷酷の罠にみずからはまりこむ滑稽な鼻つまみ者なのだ。この芝居が書かれた当時の英国では、ユダヤ人は入国を禁止されており、悪どい高利貸しも道徳的に忌避されていた。その風潮をシェイクスピアは利用したまでなのである。

  • 『ヴェニスの商人』新潮文庫版(福田恒存訳)より

映画はこのあたり深入りせず・・・というよりは全篇通じて原作に忠実に作ってあるようです。傍白部分などもそのまましゃべっています。基本的には小気味良いお話ですし、セットやコスチュームの豪華さは映画ならでは、関心のある人なら充分楽しめると思います。

・・・ポーシャが最初に登場したとき岩○志麻かと思ったのはここだけの話。

ケルトの本とDVD

同じテーマで内容・構成に共通する部分も少なくないので合わせてご紹介。

『 THE Celts 幻の民ケルト人 』

1986年、英BBCで放映されたTV番組のDVD化。
全6回分の2枚組みで、トータルでは5時間超。

ケルトの歴史について、豊富な映像を交えて解説した番組です。映像としては各地の出土品やウェールズ・アイルランドなどの自然と建造物、当時の暮らしの再現映像などなど。ほとんどが屋外のロケで構成されているほか、再現映像も本格的な感じでかなりお金をかけている印象です。内容的には現代との関連に重点が置かれており、廃れてしまったものと今に伝わるもの、そういう面でも興味深く観られました。

番組のイメージソングとしてエンヤの曲が使われており、彼女のインタビューも収録されています・・・が未見。ちなみにこの番組、かつて(1989年・・・)NHK教育でも放送されたそうです。

『図説 ケルトの歴史』

図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ

写真だけ眺めてそのままになっていたのをようやく読みました。上の番組と割合似た構成ですが、こちらは主に美術・文学など創造的な活動に焦点を当てている印象。絵画と神話に関してはより詳しく解説されています。写真も豊富。

『図説 ケルトの歴史』
鶴岡真弓・松村一男著
河出書房新社

『ロビンとマリアン』

1976年、リチャード・レスター監督。

齢を重ねたロビン・フッドとマリアンの恋物語。ロビンをショーン・コネリー、マリアンをオードリー・ヘプバーンが演じています。「齢を重ねた」というところがミソで、ロビン・フッドものとはいうものの血沸き肉踊る冒険とは全く無縁の、はかない物語。10年前に観ていたら「なんじゃこりゃ?」で終わってたかもしれません。でも10年後に観たら思わずホロリとしてしまう・・・かも。

ポーズ

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試し描きというか、らくがき。

『イギリス美術』

イギリス美術

イギリス美術、特にルネサンス以降の絵画について解説した本。他国のそれとの違い・独自性について詳しくのべられており、誰がどういった位置付けをされているのかがよくわかります。

とはいえ幅広く採り上げている分、名前が出てくるのは代表的な画家に限られています。アルマ=タデマの名があってもウォーターハウスは無く、ビアズリーの名があってもラッカムは無く。一番関心のあるところなんですけど、こういう「流れ」の中には入って来ないみたい・・・

『イギリス美術』
高橋裕子著
岩波新書

『イギリス古事民俗誌』

イギリス古事民俗誌

原著は1865年に刊行されたもので、1年365日それぞれにつき、関連する古事・慣習を綴ったものだそうです。これはそのうち40余りの抄訳。懲罰用の水責め器具や弓術に関する叙述、ハロウィーンのリンゴ遊び('Bobbing for Apple'というようです)・・・今も変わらず伝わっているものから19世紀当時の様子がうかがわれるものまで、なかなか面白く読めました。

『イギリス古事民俗誌』
ロバート・チェインバーズ著:加藤憲市訳
大修館書店

金曜ロードショー

『ハウルの動く城』を一日遅れで観ました。観ていてだれる事がありませんし、絵、特に背景画などは本当に見とれてしまうくらい綺麗です。

・・・個人的には、もう一度だけでもいいので『未来少年コナン』や古い監督作品のような見事過ぎる締めを観てみたい。恐らく監督自身が今やそういうのを志向されていないとは思うのですけど。