Home/Blog/

黄昏

060617.jpg

何の事はない、ベランダから見た空。3分の1くらいはご近所の屋根で隠れちゃってます。

『英国中世ブンガク入門』

英国中世ブンガク入門

割と軽めのノリで、アーサー王物語、カンタベリ物語、シェイクスピアの中世ものなどが取り上げられています。映画の『ブレイブハート』なんかも。「肩肘張らなくても、面白いんだよ~」という著者の意図がはっきりしていて、紹介されている未読の作品も読んでみたくなりました。

カバーがとても綺麗です。装画は山口はるみさん。

『英国中世ブンガク入門』
桜井俊彰著
勉誠出版

今日の一枚

Geraint and Enid 5

TINAMIさんの「Today's Artwork」で「ジェレイントとエニド」の内の一作を取り上げていただきました(タイトルは「エニドの嘆き」に変えてあります)。

テキストは運営の方が作っていらっしゃるんですね。うーん、大変そうだなあ。でも描く方にとっては、絵からイメージを膨らませて貰えるのは嬉しいものです。

Geraint and Enid 9

「ジェレイントとエニド」の9作目をアップしました。エニドの危機に蘇生し、彼女を助け出すジェレイント。これでこの連作も残すところあと1枚となりました。

以下、蛇足。

続きを読む>>

少しだけ修正

このページのカテゴリを少し細かくしました。「映画・テレビ」でN響アワーというのにちょっと違和感を感じたものですから。それでも「読書」にガンダムが入ってたりしますが(笑)あまり細かくしすぎてもわかりづらいですしね。

ついでにコメント入力欄の初期テキストを英語にしてみました。一応スパム対策のつもりです。コメント欄そのままでURLだけ張り付けてくるのが結構あったんですが、初期テキストを英語にしておけば日本語チェックで弾けるんじゃないかなあと。さてどうでしょう。

ロミオとジュリエット

新潮文庫のを買ってきたんですが、半分くらい読んだところで挫折。どうも訳がなじめません。「ナムアミダブナムアミダブ」ってどういう事よ。四大悲劇あたりを新潮文庫で読み始め、福田恒存氏の訳がとても読み易くていいと思っていたんですけど、これは福田訳ではなかったんですね。気が向いたらもう少し良さそうな訳を探してみよう。

2006/06/26 追記

いただいたコメントにあった平井正穂訳のものを読了。こちらは違和感無く普通に読むことが出来ました。とは言えやはり言葉遊びの部分などは訳すのが大変だろうなと思います。この言葉遊び―パン(pun)というそうです―については巻末の訳者による解説でも触れられており、興味深く読みました。

N響アワー

久しぶりにN響アワーを見ました。スクロバチェフスキー指揮、シューベルトの第8番(第一楽章)とブルックナーの第8番(第一、四楽章)。

スクロバチェフスキーという指揮者は名前を知っている程度で特に期待して見た訳でもなかったのですが、いやいやブルックナーが実に良かった。ブルックナー、最近全然聴いてなかったけどやはり良いですよ。「ブルックナーはいいな~」と思わずうなってしまうような指揮をするのって、恐らくとても難しい事だろうと思うのです。高いお金を払ってでも、是非生で聴いてみたいと思うような演奏でした。もう来ないのかな。来てもその頃には忘れてそうですが・・・

ドガガガガ

ここ数日近所で土木工事が行われていて、大層迷惑しています。

音はまだ我慢できるんですけど、困るのは振動。揺れる揺れる。部屋全体がゆっさゆっさ揺れたり、振動を身体が感じる前に見ているモニタがブルブル震えだして眩暈でも起こしてるのかと思ったり。

早よ終われ。

『中世の美術』

図書館で借りた本。「美術」となっていますが内容はもっぱら「中世の建築」です。

中世の建築に興味はあるんだけど基本的な知識が全く無くて、

「ゴシックゴシック言うけどそもそもゴシックって?」

「ロマネスク?ゴシック?ロマネスクの方が先だったっけか?」

なんて人(私)にはぴったりの本です。歴史、特徴から代表的な建築に至るまで、わかり易く紹介されています。用語解説がついているのも親切です。こりゃあいいってんで全部写してしまいました。

ただ割と古い本のようで、現在入手可能かどうかは不明。Amazonで調べたら新品はありませんでした。

『ケンブリッジ西洋美術の流れ2 中世の美術』
アニー・シェイヴァー・クランデル著:西野嘉章訳
岩波書店

『オデッセイア/魔の海の大公開』

原題は「THE ODYSSEY」。1997年、アンドレイ・コンチャロフスキー監督。ずばりホメロスの「オデュッセイア」の映画化です。

「オデュッセイア」で一番好きなシーンと言えば、物語の終盤、愛犬アルゴスが帰ってきた主オデュッセウスを迎えるシーンなんですが、このシーンはカットされていました。うーん残念。

もっともこの映画、再現度は非常に高いです。キュクロプスもちゃんと一つ目で登場しますし、スキュラもカリュブディスも、キルケもカリュプソも、ナウシカまでもが登場します。オデュッセウスの黄泉降りも、テレマコスのスパルタ行きだってあるんです。出てこなかったのはセイレンの場面くらいでしょうか。

ひとつの映画としては全体の時間(3時間弱)のみならず各場面がやけに間延びしており、正直観るにはかなりの忍耐が必要です。1.5倍速で再生したら丁度良かったって一体・・・しかしながら何かこう、作った人の執念みたいなものが感じられる作品でした。

出演陣は知らない人ばかりでしたが、クリストファー・リー(サルマンの人)がチョイ役で出てきます。